2020年1月16日 08:00脱プラスチックの背景と「循環型社会」の実現に向けて取り組むべきこと

海洋プラスチック問題が世界的に問題視されていることなどから、脱プラスチックへの取り組みを表明する企業が増えています。

今後脱プラスチックに取り組むべく、情報収集に努めている立場の方もいらっしゃることでしょう。

脱プラスチックについて調べていく中で、「循環型社会」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

「循環型社会」という言葉は新しい言葉ではありませんが、聞き慣れない言葉だと感じる方も多いことと思います。

そこで今回は脱プラスチックと循環型社会とがどのような関係にあるのかも含め、循環型社会の実現に向けて企業として取り組むべきことをご説明していきます。

 

循環型社会とは何か

循環型社会とは?

循環型社会とは、ごみを再利用して新たな資源とするなど、可能な限り天然資源を使わずに有限な資源を循環させる社会のことです。

 

現代社会では大量生産・大量消費・大量廃棄が当たり前のように行われています。

しかし地球の天然資源は限られているため、このままのペースでいくと石油や石炭、天然ガスなどの天然資源はいつか枯渇するといわれています。

 

また、資源の大量消費は地球温暖化や海洋汚染など、環境問題の一因でもあります。

このような問題を受け、3R(スリーアール)の取り組みを通じて資源の浪費を抑え、環境負荷の少ない社会の実現を目指すのが循環型社会です。

 

3R(スリーアール)とは?

環境問題を語るときによく出てくる3Rという言葉。

この3Rとは、Reduce・Reuse・Recycleの3つの取り組みのことを指します。

 

Reduce(リデュース)

Reduceは削減という意味で、プラスチックごみなどの廃棄物が発生することを抑制する取り組みのことです。

生産時の省資源化や製品の長寿命化などを通じて、どうしてもごみとして処理しなければならないものを減らすことを目指しています。

 

Reuse(リユース)

Reuseは再利用のことで、びんや衣類など一度利用されたものに適切な処理を施し、再利用する取り組みです。

一般的に「リサイクルショップ」と呼ばれるお店で行われていることは、リサイクルではなく、この「リユース」だといえます。

 

Recycle(リサイクル)

Recycleは再生利用のことで、廃棄予定の副産物や使用済みの製品などを、製品を生産する際の原材料やエネルギーなどの資源として、新たに活用する取り組みを指します。

 

「循環型社会=リサイクルの促進」ではない

3Rの中で、私たちが日常的に最もよく耳にする言葉はおそらくリサイクルですが、循環型社会は決してリサイクルを強く推奨しているわけではありません。

もちろんリサイクルも重要な取り組みではありますが、実はリサイクルには多大なるコストが掛かります。

無理にリサイクルするよりも、廃棄できるものは適切に処理をした上で廃棄した方がコストも掛からず、環境負荷も少なくて済むのです。

 

循環型社会の定義づけをしている循環基本法によると、発生抑制>再使用>再生利用>熱回収>適正処分と優先順位が定められています。

3Rで置き換えるとReduce(リデュース)>Reuse(リユース)>Recycle(リサイクル)となります。

最優先すべきは使用済み資源のリサイクルではなく、そもそもの資源の発生を抑制することなのです。

脱プラスチックが進む背景

海岸に漂着したプラスチックごみ
近年、環境問題を語る上で欠かせないトピックといえば、「脱プラスチック」です。

海洋プラスチック問題などが世界的に問題となっており、各国で対策が急がれています。

では、脱プラスチックと循環型社会には、どのような関係性があるのでしょうか。

 

先ほどご説明した通り、循環型社会とは「石油や石炭などの天然資源を循環させる社会」のことです。

プラスチックは石油が原料のため、プラスチック製品を生産・廃棄することは石油の消費につながります。

 

リサイクルをしたとしても、すでに生産されてしまったプラスチックの量は変わりません。

つまり、廃棄されるプラスチックごみを減らし、石油の消費を減らすためには、まずはプラスチックの使用を抑制(リデュース)すること、つまり脱プラスチックすることが重要なのです。

 

循環型社会の実現に向けて企業が取り組むべきこと

会議を行う会社員
循環型社会の実現に企業として貢献するためには、どのようなことに取り組んでいけば良いのでしょうか。

 

どの業種でもできる取り組み

ペットボトル飲料をできるだけ購入しないで済むように、オフィスにドリンクサーバーなどを設置してマイボトル使用を促進する取り組みは、どのような業種でも実施可能です。

そのほか、環境問題に関する情報共有や研修開催などを通して、従業員の意識変革に取り組むなどの啓蒙活動も大切でしょう。

 

製造業でできる取り組み

製造業であれば、製品そのものや製品の包装に使用するプラスチックを紙やバイオプラスチックなどに置き換えることで、プラスチックの使用を抑制(リデュース)することができます。

今まで通りプラスチックを使うにしても、厚みを薄くするなどの工夫をしてプラスチック使用量を減らすことが有効な手段です。

製造途中の廃棄物の量を減らすため、製造工程を見直すのも一つの手でしょう。

 

小売業でできる取り組み

小売業では、環境に配慮した製造を行う仕入れ先を選定するほか、商品の包装・容器において3Rを実践することが大切です。

例えば、マイバッグの利用の推奨、包装の簡素化、容器の軽量化、素材を環境負荷の低いものに変更するといった取り組みなどがあります。

 

おわりに

今回は脱プラスチックと循環型社会について考えてきました。

循環型社会の実現においてはリデュースが最も大切であり、プラスチックごみを減らすためには、そもそもプラスチックを使用しないようにする脱プラスチックへの取り組みが重要です。

 

製品や容器に使用しているプラスチックを紙などの環境負荷の少ない素材に変更することで、脱プラスチックの一歩を踏み出すことができます。

天満紙器では、お客様の脱プラスチックの取り組みに寄与すべく、これからも紙製の食品容器の開発・販売を続けてまいります。

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Categoly: 特集 営業担当 三原

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