2020年4月9日 10:00食品用の紙容器。耐熱性・耐水性などの課題とその解決策

テイクアウトメニューを販売する際に頭を悩ませがちなのが、食品をどんな容器に入れるかという点ではないでしょうか。

脱プラスチックの動きが高まっている中、環境への負担も少なく見た目もおしゃれな紙製の容器が注目を集め始めています。

紙容器の使用を検討している場合は、販売するメニューに合わせて耐熱性や耐水性などの機能をしっかりとチェックしておくことが大切です。

 

今回は、食品用に作られた紙容器の特徴や課題、技術などについてご紹介します。

持ち帰り用の食品容器の購入を検討されている店舗や企業のご担当者様は、ぜひご参考になさってください。

 

食品用紙容器の歴史

紙コップと紙皿

現在の紙容器についてご説明する前に、食品用紙容器の歴史を振り返ってみましょう。

 

食品を入れる容器に紙が使われ始めたのは、20世紀とごく最近です。

最初は、飲料水を衛生的に飲むための紙コップとして発明されました。

テトラパック社が四面体の紙製パックを開発したあとは発展を遂げ、食品を入れる容器としても活用されていったのです。

 

また、技術の進化とともに耐熱性や耐水性といった機能も高められ、調理済みの食品も気軽に入れやすくなりました。

容器の素材による環境への影響が問題になっている現在、紙容器は脱プラスチックの動きを支える重要な役割も担っているのです。

 

さまざまな形状の紙容器が開発されてきた

環境に優しいだけでなく便利な紙容器は、用途に合わせた形状に加工しやすいことも大きな特徴。

粉類を入れる袋のほか、ジュースなどの液体用のコップやパック、使い捨て用のお皿など幅広い用途で活用されています。

 

四面体や六面体のデザインに作られた紙容器は目を引きやすく、製品ならではの魅力や差別化を図りたいときにも最適です。

ケーキ型やマフィンカップなど調理の段階から使える紙容器も展開されており、スムーズな販売に役立てることも可能です。

 

食品用紙容器の難点・課題とは

紙容器の難点は、素材である紙の性質が強く表れやすい点です。

熱が伝わりやすい、水分に弱いといった性質のほか、米飯などの食材が底や側面にこびりつきやすい点などが挙げられます。

食品の熱が伝わりやすいと持ち運びしにくくなり、持ち帰る際にお客さまが不便に感じることもあるかもしれません。

水分が多いソースをかけたり熱気があったりすると容器がふやけてしまうこともあり、汁漏れや油染みの原因になります。

また、紙容器の種類によっては電子レンジでの加熱に対応していない場合もあるため、調理の段階から紙容器の使用を検討しているときは注意が必要です。

 

食品用紙容器の課題の解決策

紙容器に入った惣菜

素材が紙であるために起きるトラブルを予防・解決するためには、課題をカバーする技術が用いられた紙容器を選んだり、提供時にさまざまな工夫をしたりすることが有効です。

 

紙容器の課題をカバーする技術とは

紙容器の難点をカバーする技術のひとつが、耐湿性や耐水性を与えるためのラミネート技術です。

食品容器におけるラミネート技術は、シール性のあるポリエチレンフィルムを紙に圧着させて加工する方法を指します。

レンジやオーブンでの加熱にも対応した熱に強いタイプもあり、調理から陳列、持ち運ぶときと幅広いシーンで役立てられる点が便利です。

 

ポリエチレンフィルムは水蒸気を遮断する特性を持つため、水分を多く含んだり熱いまま提供したりする食品を入れても、紙がふやけにくいことが大きな特徴。

ラミネート加工が施された紙容器の内側はつるつるとした質感なので、米飯などがこびりついてしまうトラブルも軽減できます。

店舗でテイクアウトメニューを販売するときのほか、音楽フェスや地域のお祭りなどのイベントでフードメニューを提供するときにもぴったりです。

 

紙容器で提供するときにできる工夫は?

紙容器が抱える課題は、熱伝導率や水分による影響が大きいといえます。

提供時に難点をカバーできるような工夫をすると、紙素材による不便さをある程度軽減可能です。

例えば、熱が伝わりにくいよう紙容器を2重にして提供する、耐水性や耐油性のシートを敷いてから食品を入れるといった方法が挙げられます。

また、ソースをかける場合は煮詰めて水分を飛ばす、底面にパンを敷いて水分が染みるのを防ぐなど、容器への負担を掛けにくいメニューへのアレンジも有効です。

 

紙の性質は利点に変えて活用できる

難点に思われがちな紙素材の性質は、提供時や持ち運びの際に役立つ利点として活用することも可能です。

紙容器をあえて使うことで結露や余計な水分を吸わせたり、柔らかさを活かして食品の形をきれいにキープしたりとさまざまな応用ができます。

また、紙の質感を活かしたデザインの容器はメニューをおしゃれに見せてくれるだけでなく、素朴な温かみを感じられることが魅力です。

 

メニューに適した紙容器を選ぶ

調理した食品を紙容器で提供する際は、耐熱性や耐水性などの機能をしっかりと確認しておくことが大切です。

適した紙容器を使わないと持ち運びの際に汁漏れや油染みが起こりやすいだけでなく、容器がふやけたり破損したりして、料理が容器から出てしまうといったトラブルの原因にも繋がります。

 

スープやコーヒーなどの液体を入れるときは、水分に強い耐水性に優れたタイプを選びます。

液体が熱い場合は耐水性のほか、耐熱性のある紙容器を使うと安心です。

 

調理した食品を熱いまま提供する場合は、持ち運びに適した耐熱性の高いタイプが良いでしょう。

揚げ物など高温の食品を入れる場合は、耐熱性と耐油性の機能を持った紙容器がおすすめです。

 

また、グラタンやパイなど紙容器を使って調理したい場合はオーブン対応タイプ、お弁当など家庭での温め直しが考えられる場合は、電子レンジ対応タイプであるかどうかもチェックしておきましょう。

 

おわりに

手軽に扱いやすい紙容器は、ドリンクやフードなどさまざまなメニューの提供に適しているほか、環境への負担も少ないのが魅力です。

ラミネート加工が施されたタイプは耐熱性や耐水性に優れ、お客さんも安心して持ち運べます。

また、紙素材は手軽に印刷しやすいため、店舗のロゴを入れたり季節感を演出できたりするのも紙容器ならではの特徴です。

おしゃれで利便性の高い紙容器を活用して、テイクアウトメニューの販売に役立てましょう。

 

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